西 加奈子さん著作の『きいろいゾウ』
を読みました。
とっても好き。
ものがたりのはじめのほうでいいなぁと思ったところがあります、
そこを引用します。
≪ここは決して静かなところではない。実はとても賑やかなのだと、来てすぐに気付いた。
私たちはただそこに座っていれば、いろんな音を聞くことが出来た。
太陽が草を焼くじりじりとゆう音、何かが草むらを動くかさかさとゆう音、
大声でおしゃべりする虫たちの音、飛行機が残していったさよならの音。
どれも私たちにこう言ってくれる、遠慮しないで!
私たちは堂々と大声で笑って、いつまでも座り込んで、
時おりどたどたと走って、そして大きな鼾をかいて眠るのだ。≫
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『きいろいゾウ』
西加奈子(著)
内容(「BOOK」データベースより)
その昔。少女は、病室できいろいゾウと出会った。
青年は、飛ばない鳥を背中に刻んだ。
月日は流れ、都会に住む一組の若い夫婦が、田舎の村にやってきた。
妻の名前は、妻利愛子。夫の名前は武辜歩。
ツマ、ムコさんと呼び合う、仲のよいふたりだった。
物語が、いま、はじまる。最新にして最深の、恋愛長編小説。
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読んでいて、ものがたりの途中から、
表現の仕方がなめらかに変化していってるように私は感じました。
(*'▽'*)
なんだか不思議な感覚でしたが、すごくよかったです。
そして最後にもうひとつ引用します。
≪わたしは眠ります。
それがそこにあることを、知っているから。
わたしは、安心して眠ります。
それがそこにあることを、知っていたから。≫
今日もブログを読んでくれてありがとう。
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お陰で、世間?についていけてます。早速注文しました。映画にもなった?なるそうですが、やっぱり原作が一番だと思います(=^・^=)
WEBLINK [ ] NAME [ りっちゃん #2266c9d08a ] EDIT [ ]
>映画にもなった?なるそうですが、
ほんとですかー?
それは、要チェックですねぇ。^^